新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による心肺蘇生法
新型コロナウイルス感染拡大が深刻化している昨今、人が倒れても応急手当をためらってしまう人が少なからずいるかもしれません。
もともと救護活動は心的外傷を含めてリスクがある行為ですから、備えのない一般人が無理する必要はなく、119番通報するだけでも立派なことです。
ただ、それが突発的な心停止であれば、その場で胸骨圧迫を開始するかどうかで、生存確率に大きな差が出ます。
漠然とした不安ゆえの「やらない」ではなく、リスク低減を図ったうえでの行動が出来る人が増えることが社会的な理想です。
● 基本的な考え方
もともと、積極的な人工呼吸はしないものであったので、新型コロナウイルス感染症流行前とさほど手順は変わりません。ポイントは下記のとおりです。
- 自分の口と鼻をマスクか布で覆う
- 傷病者の口と鼻をマスクか布で覆う
- ハンズフリーCPR(胸骨圧迫のみ)の実施
- AEDが到着したら、すぐに使用
- 救急隊引継ぎ後は、速やかに石鹸と流水で手と顔を洗う
※小児及び乳児の場合、あなたに意思があり、出来るなら胸骨圧迫と人工呼吸でCPRを行います。
※心肺蘇生はエアロゾルを発生させる可能性を否定できないため、新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるものとして対応してください。
● 消防本部からのお知らせ
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